コロナ禍で気づいた店舗デザイン|人との距離
基礎知識皆様こんにちは!
店舗デザイン設計会社のマティータです。
今回はコロナ禍で気づいた店舗デザインに関する事についてお話ししたいと思います。
2021年8月現在まだまだ新型コロナウィルスの終息の目処は全くたっておりません。店舗も感染対策を全力で行い、この世の状況でどのように生き残っていくかを常に考えながら営業しております。
そんな普段とは違う状況で頑張っている店舗を訪れると、空間、デザイン的に気づく事・考えさせられる事がいくつかありますね。
今回はその中から
「人との距離」
について感じたことをお話ししたいと思います。
そもそも何故距離を取るようになったのかは皆様ご存知の通り
ソーシャルディスタンス
感染対策の一つです。このソーシャルディンスタンスを保つ事により、店舗は色々な場面で制限を課せられます。
・店舗内の入場者数を抑える
・レジ前は距離を取って並んでもらうようにする ・席の間隔を取って座ってもらう |
この中でひとつ自分で経験し、今後のお店づくりでも導入を考えた方が良いのでは?と思ったのが席の間隔です。
これは主に飲食店ですが
■席の間隔をとる事で思った事■
・ゆったり広々と使えて贅沢感を感じられる ・個人情報保護が大事な今の時代に、PCやスマホ画面を見られづらくなる ・隣の会話も気にならないし、こちらの声も同様に聞かれる心配がない ・落ち着ける |
このように客としてみれば
「今ぐらいの距離の方がいいじゃん!」
と、思っている人もたくさんいるかと思います。
立ち飲み屋みたいに「肩がぶつかりながら飲むのが醍醐味」「知らない人と喋るのが楽しい」など業種によっては該当しない場合もありますが、充分に検討していかなければならない事かと思います。
「なんか以前より窮屈になった」
「なんかガヤガヤうるさくない?」
なんて声も聞こえてきそうなので改善していきたいですが・・・そうは簡単に行きません。
そもそも今までのお店は何で席をギリギリまで設置していたのか?
この答えは簡単ですね。
簡単な話一人でも多くお客さんを入れられるようにした方が売上げが上がります。プラス回転率も良ければ尚更です。ですので今までのギリギリまで席を設置している状況というのは
という事にもつながっている例もあるわけであり、また我々一般客はそれに慣れてしまっていたという事ですね。
ただ我々一般客はゆったりした席の間隔の良さに気づいてしまいました・・・さて、どうするべきか
我々店舗デザインを行なっている人間が空間的に席を減らし間隔を取ることは簡単です。
ただ席の間隔を取ったお店で売上をしっかりと上げて行く事はとても難しい事です。
そこをどうクリアして行くかが今後の大きな課題になるでしょう。
・家賃の安い郊外店を狙う
・単価を少し上げる分、空間的な付加価値(贅沢感など)を与える ・時間性の導入。但しメニューやサービスで補いお得感を与える |
色々と考えて勝ち残れるお店づくりをしていきましょう!
是非参考にしてみてください。
以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございます