内装素材|壁を木目にしたい!何でやる?
基礎知識皆様こんにちは!
店舗デザイン設計会社のマティータです。
今回は内装デザインでとても重要な役割を果たす「素材」についてお話ししたいと思います。
内装素材というのは色々な色や自然の素材など、数え切れないぐらいの種類があります。お店のデザインを行う際にはその数え切れない数の中から素材を選定しデザインをまとめていきます。そんな素材のお話を今回はしていくわけですが、先述した通り素材は数え切れないほどあるため、その全てのお話をしていたらいつまでも話が終われませんwww
ですので今回はそんな素材選びの中から
「店内の壁を木目にしたいんだけど何でやろう?」
と、考えた時にどんな素材があるのかをお話ししていきたいと思います。
「木目」と言えば単純に「木」を張れば良いというのはありますが、擬似的な素材を使用すれば簡単に仕上げられコストを抑えられるという利点もありますので、一例ではありますが木目に出来る素材を紹介したいと思います。
■素材紹介■
1_壁紙 2_化粧フィルム 3_化粧板 4_タイル 5_木材 |
1_壁紙
まず始めは壁紙です。これはいわゆる「クロス」と呼ばれるもので、ロールになっている薄い紙ですね。
この壁紙は木目も数多く取り揃えているメーカーが多く、その他単色、石目、タイル、など色々なデザインがあり、ノリを塗って壁に貼っていきます。
これが一番安価でDIYでも割と簡単に施工可能なものかと思います。
住宅などはほとんどがクロスで様々な色で仕上げられていますし、各メーカー木目の種類も揃えているので好きなデザインが選べます。
欠点としては物をぶつけた時には傷がつきやすく耐久性が低いので問題有りですね。
<主な壁紙メーカー> |
2_化粧フィルム
続いては化粧フィルムです。これはロールになっている薄いシートですね。
化粧フィルムも壁紙同様に木目は各メーカーたくさん取り揃えており、木目以外にも色々なカラーや素材のデザインがあります。
そして化粧フィルムはクロスの様にノリで貼っていくのではなく「シール」の様になっていて、裏紙を剥がして貼っていきます。ですので壁だけではなく家具などに貼っていくのにも適しています。
欠点としてはクロスよりは耐久性はありますが、派手に物をぶつけたりすると傷が付きますし、価格はクロスよりは高くなってしまいます。
<主な化粧フィルムメーカー> |
3_化粧板
続いては化粧板ですね。化粧板にも様々な種類がありますが、大判になっているベニヤ板に色々な柄が印刷されている様な物だとお考えください。
こちらは少し厚みのある物で、接着剤などで貼っていく例が多いです。板のサイズも3尺(910mm)×6尺(1820mm)や4尺(1220mm)×8尺(2440mm)などいくつかありますので、それを1枚ずつ貼っていきます。
デザインも各メーカー木目は一番多く取り揃えており、木目だけでなくその他のデザインも豊富にありますし、機能的なものも揃えているメーカーもありますので色々な使用用途があるかと思います。
耐久性もクロスや化粧フィルムよりも強く、水や火に強い物もあります。
欠点としては大判のため1枚1枚ジョイントして貼っていかなければならない事、価格が化粧フィルムよりも高額になる事などが考えられます。
<主な化粧板メーカー> |
4_タイル
続いてはタイルですね。
以前は無かったのですが、何年か前から各メーカー少しずつ木目のデザインを増やし始め、現在はどこでも当たり前の様に木目のデザインを扱っています。
当然ながら木目以外でもサイズやデザイン、カラーなど色々なものを各メーカー取り揃えております。
特徴としては質感が非常に良く耐久性にも優れていますね。
欠点としてはサイズの種類が少ないですし、当然1枚の大判ではないので、1枚1枚目地を入れながら貼っていく事になります。また価格も他の素材と比べると高くなります。
<主なタイルメーカー> |
5_木材
続いては木材です。「木材」いわゆる「本物の木の材料」という事ですね。
材料も色々あり単純に無垢の板材や、薄い突板の貼ってあるものなど種類もサイズも色々あります。
張り方は壁1面で1枚の板というのは難しいですが、細い物を横長に貼っていくなど色々なデザイン張りが考えられます。
また仕上げも染色や塗りつぶし塗装など色も含めて自由に考えられますし、木の種類も豊富にありますので色とあわせてデザインを楽しめます。
それプラス最大の魅力は本物ならではの質感が良いですよね。木が好きな人ならばやはり本物を張って空間を楽しみたいです。
欠点としてはやはり価格でしょうか。他の擬似的な素材と比べるとやはり高いですので、予算によって検討が必要です。
<主な木材メーカー> |
■まとめ■
いかがでしたか?
木目を表現できる素材をいくつか紹介させて頂きましたが、まだまだ独自で面白い開発をされているメーカーもありますので是非検索してみてくださいね。
最近は技術も進化し、擬似的だけどレベルの高い表現が出来ている商品が多数ありますので、計画段階で実際にお店で使用する際には非常に迷うと思います。
そんな時は現物を並べて見比べて、お店のコンセプトや初期コストを頭にしっかりと入れて、色々な人の意見を聞きながらじっくりと検討しましょう。
是非参考にしてみてください。
以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございます