出店者様向け|美容室出店の物件チェックポイントまとめ
基礎知識皆様こんにちは!
店舗デザイン設計会社のマティータです。
今回は美容室を出店する際にどのような所をチェックした方が良いのかをお話ししたいと思います。
好立地で集客が見込めそうな物件だからと言って良い物件とは限りません。
「美容室として成り立たせるためにはこんなにお金掛かるの?」
なんていうことも充分にあり得る話です。
こうならないためにも内見の段階で何処を確認しておけば良いのかお話ししたいと思います。
■目次■
1_美容室は電気容量が意外と必要です 2_お湯が何より大切!給水は足りてる? 3_排水位置で大まかなレイアウトが決まります 4_近隣への配慮で注意すべき点 5_まとめ |
1_美容室は電気容量が意外と必要です
まず最初のポイントは電気容量です。
実は美容室は電灯の容量が意外にも必要です。その原因の一つがドライヤーです。ドライヤーは単独回路にしないといけないため、セット面の数だけ単独回路が必要になります。
それ以外にも使用する美容機器などもありますのでイメージよりは電灯容量が多いので注意が必要です。
動力に関しては空調機ぐらいですので、これが確保できていれば問題はないかと思います。
2_お湯が何より大切!給水は足りてる?
続いては美容室にとってものすごく重要なお湯です。
ポイントとしては
・給水サイズは足りているか
・ボイラーの設置場所は店内又は店外で設置する場所があるか ・貯湯タンクの重量に床は耐えられるか |
この辺りになってくると思います。
まず給水量です。これが足りないと本管から引き込み直しなんて事にもなりますので、しっかりと確認しましょう。
そして給水を確保出来たらボイラー(給湯器)の設置位置を検討しましょう。ベランダなど屋外に置ける場所があるのか、もしくは店内に設置しなければならないか、これによってレイアウトも変わってくるので不動産会社とも相談しながら検討しましょう。あと貯湯タンクの設置を考えている場合は床の耐荷重も考慮する必要がありますので注意が必要です。
3_排水位置で大まかなレイアウトが決まります
続いては排水です。美容室には必ずシャンプー台やラボエリア、トイレなどがあり、これらの配置計画は排水位置がとても重要になってきます。
「ここに水回りだとお店が成り立たないな」
なんて現地見ながら思ってしまう事もあるかもしれません。
ですのでまず排水の位置を確認し、現場を見ながらお店のレイアウトをイメージしながら検討していくことをお勧めします。
4_近隣への配慮で注意すべき点
続いては近隣への配慮での注意点です。
美容室はパーマ液やカラー材など、匂いの出るものを多く使用します。ですので周りに匂いが行ってしまうとクレームになります。
「美容室だと匂いがあるからね」
などど、美容室NGなんてお話しも聞くことがあります。
ですので充分な換気が確保出来るかを確認し近隣への配慮をしっかりと行いましょう。
5_まとめ
最後はまとめです。
・電気(電灯)容量はセット面の数に影響する
・給水量の確認と給湯計画が問題ないかの確認が必要 ・この排水の位置で全体レイアウトが問題ないかの確認が必要 ・近隣へ匂いが行かないように換気量の確認が必要 |
美容室は一番店舗数が多い業種です。
ですので出店したいけど周りは美容室だらけで、集客がどうかなと思えてしまう物件が多いかと思います。そんな厳しい条件の中、初期投資を抑えて理想的なレイアウトでお店作りをする事はとても重要ですので、内見の際にはしっかりと現状を確認しお店として成り立つかどうかの判断を行いましょう。
是非参考にしてみてください。
以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございます