出店者様向け|出店の際に必要な届出まとめ

基礎知識

皆様こんにちは!

店舗デザイン設計会社のマティータです。

今回は店舗を出店する際に必要な届出についてお話ししたいと思います。

実は店舗運営者には新規でお店を作る場合や、大規模に改装する場合など、必要各所へ届出を提出する義務があります。

何処へ何を提出すれば良いの?

わからない方も多いと思いますのでお話ししていきたいと思います。

なお届出というのは地域により異なりますので一概に「これだけで大丈夫です」とは言えません。ですので今回は「どこの地域でも必要となるであろう主な届出」という内容でお話しいたしますので、最終的には出店の際に設計会社や工事会社など専門家へ相談、確認することをお勧めいたします。

あとここでお話しする届出とはあくまで店舗工事に関わる届出のお話になりますので、営業面や運営面での届出などには触れておりません。

■目次■

1_消防署への届出

2_保健所への届出

3_屋外広告物の届出

4_その他考えられる届出

5_もし届出を出さないとどうなる?

6_まとめ

1_消防署への届出

まず始めにどこの地域、どんな業種でも原則必要となってくる消防署への届出です。

その消防署への届出も色々なものがありますが、絶対必要となってくるのが

「防火対象物使用開始届」

です。建築物というのは防火対象物となり、火災予防並びに火災発生時の消火設備など様々なものを備えておかなければなりません。そして

「この部分の防火対象物を使用しているのは私たちです」

という報告を消防署へしておく義務があるという事です。

これ以外にも消防設備を新たに設置したり変更した場合などは「設備設置届」が必要になりますし、その他必要な届出は他にも出てくる場合があります。

また消防署より「防火管理者が必要です」と指導があった際には、オーナー又は店長などのお店の責任者が講習を受けて防火管理者にならなければなりません。

何だかんだ色々やる事がありますね。

ただこの消防署への事前協議や必要届出の確認は設計会社や工事会社が行ってくれますので、オーナー様は届出に押印するという業務だけで済む(防火管理者講習は必要)かと思います。ですので事前に「消防関係はお願いします」と設計会社または工事会社へ確認だけしておきましょう。

あと工事完了後には消防署による検査も行われます。その際に指摘事項があった場合は速やかに対応しましょう。

2_保健所への届出

続いては保健所への届出です。これは主に飲食店や理美容店などが必要となってくるかと思います。

そしてここでは営業許可申請をし、営業許可を取得するという重要な作業が発生しますので、事前に保健所と打合せをし手続きに不備がないように進めていく必要があります。

また飲食店はどんな料理を提供するかによっても届出の種類が変わってきたりしますので、事前協議にてどんなお店なのか内容を保健所へ説明し、必要な届出を確認しましょう。

その他飲食店は当然ながら「食品衛生責任者」も必要となりますのでしっかりと準備しましょう。

そして保健所も工事完了後に検査が行われます。ここでも指摘があった場合には速やかに対応し、営業許可が下りるのに影響がないようにしましょう。

3_屋外広告物の届出

続いては屋外広告物の届出についてです。これは業種関係なく必要となります。

こちらはその名の通り「屋外に広告物(看板など)を設置した時に必要となる届出」です。ですのでショッピングモール内での出店などでは必要ありません。

でもどんな大きさでも屋外に設置したら届出必要なの?

という疑問も出てくるかと思います。

これは地域によって広告物の出せる範囲なども決まっていますし、どこまで届出が必要なのかも教えてくれますので、地域の担当窓口に事前に確認し対応致しましょう。

また屋外広告物に関しては届出を提出し許可が下りてから設置となりますので、その辺りのスケジュールにも注意しましょう。

4_その他考えられる届出

続いてはこれ以外にも何か必要な届出はあるかというお話しです。

他に考えられるのは建築の確認申請(用途変更申請)が発生した場合や、騒音振動などの届出も考えられます。

ただこの辺りの内容になってくると専門家でないとわかりません。ですので設計会社などに「何か必要な届出あったらお願いします」と確認だけ入れておきましょう。おそらくですがこのレベルの話になると設計会社の方から色々お話ししてくると思うので、オーナーとして必要な事だけ対応していくスタンスで良いと思います。

5_もし届出を出さないとどうなる?

色々と届出のお話をしてきましたが

もし届出出さなかったらどうなるの?

と、思う方もいると思います。地域や各担当によっても色々あると思いますが、行政指導、罰金などのペナルティ、最悪営業停止命令などまであると思います。

ですので正直届出は多少面倒ではありますが、対して手間は掛からないし、コンプライアンスとして重要な事ですのできちんと対応しましょう。

6_まとめ

最後にまとめです

・消防署への届出は地域や業種に関係なく原則発生する

・保健所への届出が必要な業種は営業許可の取得が絡むので不備のないように対応する

・屋外広告物については許可が下りてからでないと設置が出来ないので注意する

・届出を出さないとそれなりのペナルティを受ける場合があるのできちんと対応する

以上がまとめになります。色々とありますが、専門家の指示を受けながら対応していけば、そんなに大変ではないので、お客様に商品を提供する運営者としてしっかりと対応していきましょう。

是非参考にしてみてください。

以上です。

最後までお付き合い頂きありがとうございます